日高見中央クリニック

腎センター (人工透析)

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透析って何?

健常な人には、左右の背部に2つの腎臓があり、常に体中の血液中の尿毒物質を除去し、さらに身体の中の水分量や電解質の調節を行うために尿を産生して全身状態を良い状態に保っています。

 腎臓が働かなくなると、これら機能が失われ、放置しておくと、生命を円滑に保つことも難しくなります。そこで、人工的に尿毒症物質や尿として排出されにくくなった水分を体外に排出することができる治療を「人工透析」と言っています。

人工透析には、血液透析と腹膜透析があります。

透析の種類について

血液透析とは、内シャントを作成した後、太くなった静脈に2本の針を刺して、体内の血液を体外循環しながら、ダイアライザーと呼ばれる血液透析器で血液をきれいにし、水分除去を行う治療です。このダイアライザーは、人工の腎臓のような働きをしますので、人工腎臓と言われています。つまり、血液中の尿毒症物質を拡散という方法で除去し、除水も行います。

通常、日本では施設血液透析が98%行われています。施設に週3回、1回につき4~5時間の透析で、決まった時間に行われます。

オンラインHDF(血液透析濾過)は、従来の血液透析に比べて老廃物除去の能力が大幅に向上しており、通常の透析では排出しにくい中分子量以上の物質も効率的に除去することが可能です。

このような特徴から、以下のような症状や状態に対して効果が期待されています:

■ 透析困難症
■ 透析アミロイドーシス
■ 皮膚のかゆみ(皮膚掻痒感)
■ むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome)
■ 腎性貧血

特に透析アミロイドーシスは、現時点では根本的な治療法が確立されていないため、
より早期からのオンラインHDFの導入が有効である可能性が指摘されています。

オンラインHDFは、より快適で質の高い透析ライフを目指す治療法として、今後さらに適応の拡大が期待される治療法の一つです。

腹膜という自身のお腹の中のスペース(腹腔)を包んでいる膜にある毛細血管と腹腔に注入した透析液を介して、老廃物・余分な水分を取り出す治療です。睡眠中の時間を用いて透析液をお腹に貯留しておく方法や、日中に1~4回程度の透析液の交換を行う方法があります。自宅で自身の手技により行い、通院は月に1回程度です。そのため、時間的拘束が少なく、社会的活動が可能であり行動範囲の制約も少なくなります。治療開始前には、予め腹腔内に透析用の管を手術で入れておく必要があります。

人工透析とは、体から一分間に150ml~200mlの血液を抜き出し、体に溜まった水分や老廃物を除去し戻す治療です。そのため血液を抜き出し、戻す出入り口が必要となります。その出入り口のことを「バスキュラーアクセス」と言います。以下のような方法があり、どの方法も良いところ悪いところがあります。

1.内シャント(自己血管シャント)

もっとも一般的な方法です。
自分の動脈と静脈を手術でつなぎ合わせることで、血流の多い静脈(シャント血管)を作ります。
この血管を透析時に針で穿刺します(穿刺は、事前に麻酔薬のついたシールを皮膚に貼って痛みが軽減するように工夫しています)。

2.人工血管シャント(グラフト)

自分の静脈の血管が細く、自己血管でのシャント作成が難しいと判断した場合などに、人工血管を使用して動脈と静脈をつなぎます。自己血管シャントよりも比較的早期に使用できる利点があります。

3.カテーテルアクセス

一時的な透析や緊急時に、首や鎖骨下の太い血管にカテーテルを入れて行います。

血液透析を行っている方が旅行などを計画している場合、旅行先の近辺で透析を行っている病院を探し、ご紹介します。
旅行先で安心して血液透析を受けることができます。
もちろん遠方から当地に来られる方に対しても臨時透析を当院で受けることができます。

健康維持をサポートします
快適な透析生活を送っていただくために、食事療法は非常に重要です。
当院では管理栄養士が常駐し、毎月の体重の増減や食欲の変化、血液検査の結果をもとに、患者さま一人ひとりに合わせた栄養サポートを行っています。

エネルギー量、リン、カリウム、塩分、水分の管理をはじめ、日々の食事に関するお悩みやご相談にも対応しております。
どうぞお気軽に、管理栄養士までお声がけください。

腎臓病患者様や透析患者様が、身体的・精神的な影響を軽減し、様々な症状を調整し、生活の質を向上させるための包括的なプログラムです。当院では、理学療法士や作業療法士が介入し、透析中または透析時間以外でのリハビリを行っています。また、透析中のエルゴメーター活用や動画を使っての軽い運動を行う場合もあります。

● 導入した後の医療費について

1ヶ月の透析治療の医療費は、公的な医療費助成制度が整備されているため、患者さんご自身の負担がここまで高額になることは基本的にありません経済的なご負担を軽減するための制度が各種用意されていますので、ご安心ください。

● 特定疾病療養受療証

健康保険の高額療養費制度の特例として、1医療機関あたり月額1万円上限(一定以上の所得のある方は、2万円が上限)
手続き方法:  加入してる健康保険(保険者)に申請
         医師の意見書が必要

● 自立支援医療(更生医療)

血液透析やCAPDを受けた場合の自己負担分を国制度で助成します。世帯の所得により自己負担があります。

助成を受けるには、身体障害者手帳の交付を受け、治療を受ける医療機関が自立支援医療機関の指定を受けていることが必要です。(当クリニックは指定を受けております。)

手続き方法: 住所地の市町村に申請

         指定医師の意見書が必要

● 身体障害者医療費助成(自治体によって名称や内容は異なります。)

健康保険に加入している重度障害者の方が医療機関を受診した時に、医療費の自己負担額を助成する制度です。慢性腎臓病によって人工透析を受けている患者は、通常、身体障害者手帳1級に認定されます。申請には、指定医師の診断書が必要です。

腎センターでは、腎不全等で人工透析が必要な方に、23台の透析用ベッドを完備したゆったりとした空間と、充実した設備の中で、長時間にわたる人工透析を安全かつ快適に受けていただけます。

最近、透析の原因疾患は糖尿病が多い傾向にあります。

また合併症としては心疾患が多く症状の現れないことがあります。

当院では糖尿病専門医、循環器専門医を有した医師が常勤でおり、必要に応じて透析患者様の管理をしております。

当院では透析治療している患者さんがコロナ感染を起こしても感染症専用ベッド(2台)を用意しており安心して透析が実施できるよう配慮してます。

透析実施時間

月・水・金午前・午後・夜間(3クール)
火・木・土午前・午後(2クール)
日曜日休診
月・水・金午前・午後・夜間(3クール)
火・木・土午前・午後(2クール)
日曜日休診
月・水・金午前・午後・夜間(3クール)
火・木・土午前・午後(2クール)
日曜日休診

※ 祝祭日・年末年始も稼働しております。

お持ちいただくもの

保険証(マイナンバーカード)身体障害者手帳  印鑑 タオル   パジャマ(着替え)

保険証(マイナンバーカード)   身体障害者手帳   印鑑  
タオル   パジャマ(着替え)

送迎サービス(条件付)

送迎サービス(福祉有償運送)*条件付、下記参照
北上市と金ヶ崎町在住の方限定です。
各市町村に認可申請が必要(申請は代行しますが、認可まで2週間程度要します。)
申請には身体障害手帳が必要(未交付の場合は交付を待ってから申請)
有償(月決め料金) 北上市:10,000円(税別)
金ヶ崎町:13,000円(税別)
その他の条件詳細は、お問い合わせください。

送迎の様子

スタッフ

医師4名(常勤2名)
看護師11名
臨床工学技士3名
医師4名(常勤2名)
看護師11名
臨床工学技士3名
医師4名(常勤2名)
看護師11名
臨床工学技士3名
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